3D VIERAはAVATARの夢を見るか?
タイトルは釣りです。ということでパナソニック株式会社主催の『パナソニック VIERA「3Dシアター」体験ブロガーイベント』に参加して来ましたよ、と。
ちなみに上記写真は3D VIERAに1個付属する3DグラスTY-EW3D10W(市場予想価格1万円)です。そう考えるとずらっと並んだ景色は壮観ですね。
液晶シャッター部分にうっすら色がついているので、アップで見るとどことなくスキーのゴーグルぽいです。この色はわざとつけている訳ではなく、素材によるもので仕方ないそうです。そもそも120Hzという高速駆動が必要な液晶シャッターの需要は今はほとんどないので、素材も含めて開発の余地がふんだんにあるそうです。3Dテレビの市場が立ち上がれば、3Dグラスの需要も増えて無色な素材になるのかもしれません。
肝心の3Dの品質は、前回のイベントで見た試作品よりもどことなく映像の質感が高いように思えました。解説されたパナソニックの末次圭介さんによれば、左右の映像がもう片方に混入する現象であるクロストークを抑えるのはかなり頑張ったとのこと。
本格的な3Dコンテンツは今年の後半
今回発表された3D VIERAと3D対応Blu-ray DIGAは4月に発売開始されるわけですが、実はその時点では3D対応Blu-rayソフトはどこにも売っていません。DIGAに20分程度のデモディスクを付属させることを考えているそうですが、コンテンツ環境が追いついていないことは確かです。その中でもあえてハードを販売することが、これまで3D技術を強力に進めてきたパナソニックのプライドということなのでしょう。
おそらく2010年のクリスマス商戦にはAVATARが3D対応Blu-rayとしてリリースされて、見事なブースト役を果たすことになるのでしょう。
とりあえずはBS11、J:COM、スカパーで3Dを
3D対応Blu-rayコンテンツが出てくるまでは、以下のコンテンツで楽しむことになります。
ただこれらは「サイドバイサイド」という、TV画面を左右2つに割って左右それぞれの画像を入れる方式なので、横方向の解像度が半分になります。せっかくの良いハードを十分に楽しむことができる3D対応Blu-rayコンテンツを少しでも早くリリースすることが、この手の新技術の立ち上げには重要なんじゃないかと思います。
3D液晶も楽しみ
パナソニックはプラズマディスプレイを唯一生産している国内メーカーですので、3Dも最初はプラズマから出るのも当然でしょう。今回発表された54,50型というサイズは、まずはミドルレンジからという意図だそうで、今後これより大きいサイズと小さいサイズのラインナップを予定しているそうです。
パナソニックでは37インチ以下のディスプレイは液晶を使っています。液晶でも3D対応のものを開発しているのか聞いたところ、当然やっているという回答でした。我が家でテレビ買い換えるとしたらせいぜい37インチになると思われるので、これは楽しみです。