WEB+DB PRESS vol.113 に Swoole 記事を書きました。そして「みんなのPHP」

PHPの非同期機能拡張「Swoole」についての記事を書いたよ

10/24 に WEB+DB PRESS vol.113 が発売されました。そこに私は、PHPの非同期処理拡張「Swoole」の記事を 4P 書いています。

最初に Swoole のことを知ったのは、昨年のPHPカンファレンス福岡2018の前々夜祭で聞いた uzulla さんの発表でした。

それから他のイベントでも Swoole の話をちょくちょく聞くようになって、興味がむくむくと湧き上がってきました。Swoole はPHPで非同期並列処理を実現するための機能拡張ですが、それがどうやって実現されているのかの解説はあまり見かけません。時間ができたら突っ込んで調べたいなぁと考えていたのでした。

ひょんなことから Swoole の記事を自分で書くことになったので、Swoole のコードをそこそこ深く読み込みました。結果的には今回の記事でも内部的な実装方法は触れられなかったのですが、先日の PHPカンファレンス北海道 2019 の発表資料に少しだけその部分に触れています。

W+D記事は「みんなのPHP」の前フリに過ぎなかった

さてここからがこの記事の本題ですが、W+D の Swoole 記事は、11月末に技術評論社さんから発売予定の「みんなのPHP」というムックのタイアップ企画になっています。

2013年に「PHPエンジニア養成読本」を一緒に作った編集者の細谷さんから「あれのリニューアルをやりたい」というお話を昨年末にいただきました。いろんな人に声をかけつつ本格的に企画が立ち上がったのは今年の5月頃です。12/1 の PHPカンファレンス2019 に間に合わせて当日会場で販売するのを必須として、多数の執筆陣による執筆が開始されました。kunit さんの見事な取りまとめ力の発揮もあって、かなり粒ぞろいの記事が揃っています。

自分の中の考えとして、PHP コミュニティの層を厚くするには、これまで執筆経験のない人にどんどん商業誌に技術記事を書いてもらうのが良いのでは、というのがかねてからありました。そのため今回のムックでは 2P〜4P の軽めの記事をたくさん集めた章を作ろうと考えていました。いわば「技術記事のライトニングトークのようなもの」です。

ムックの執筆者が順調に集まった結果、この「ごった煮」章のページ数が溢れてしまい記事を選考する必要が発生しました。でもせっかく書く気になって集まってくれた記事候補ですから、できればボツにしたくありません。

そこでいつも仲良くさせていただいている Software Design 編集長の池本さんに相談して、ごった煮章記事候補の中からいくつか記事をピックアップして Software Design の特集記事にコンバートさせてもらうことにしました。それが11月20日頃に発売される Software Design 2019年12月号の第2特集「なぜ愛され、なぜ最先端を行くのか? なんでもPHPプログラミング!」です。

ソフトウェアデザイン 2019年12月号

ソフトウェアデザイン 2019年12月号

ムック「みんなのPHP」が技評さんから出て、同じく技評さんの「Software Design」にも特集記事が組まれるのなら、さらに技評さんのもう一方の雄「WEB+DB PRESS」でもタイアップ企画を実現したくなるのが人情というものです。

そこでこれまた知己の W+D 編集長の稲尾さんに連絡をとったところ、大々的にタイアップというのは難しいが PHP 関連の記事を掲載するのは OK というお返事をいただきました。そこで私が興味を持ってた Swoole について、少し突っ込んで調べた結果の記事を書くことになったというわけです。

PHPカンファレンス2019 ではサイン会もやるよ

PHPカンファレンスでは、ここ数年は書店さんに出店していただいて技術書籍を販売していいただいてます。年によっては PHP 関連技術書がとぼしいこともあって、寂しい思いをしたこともありました。しかし今年は技評さんから、一つの企画から生まれた「PHP関連書籍」として3冊も並びます。やったぜ、技評PHP で染めたぜ。

東京開催のPHPカンファレンスは、日本の PHP コミュニティの大きなお祭りの側面も持ってるので、そこでこのムックをネタにして大いに盛り上がりたいところです。執筆者が大勢いるのでどういう形になるかまだわかりませんが、恒例のサイン会もたぶんやります。

そして願わくば、今回の「みんなのPHP」が SD、W+D ともどもよく売れて、来年も同じような企画ができるとなおのこと面白いですね。