IT Community Impact!というイベントをやります
11/25(火)〜28(金)まで、Internet Week 2008が今年も秋葉原ダイビルで開催されます。今回のIW2008では、id:hourin2さんよりお誘いを受けまして、プログラム委員としてプログラムの内容作りに参加しています。
私が関わっているプログラムは3つあるのですが、そのうち一番力を入れていて、自分でも楽しみにしているのが、11/25(火)に一日かけて開催される「IT Community Impact! 〜世界を変える新たな潮流〜」というプログラムです。
ここを読んでいる人にはもはや自明のことですが、IT勉強会カレンダーを見ても分るように、昨今は草の根小規模イベントがとても活発に開催されています。小規模とは言っても、先週末のCakePHPカンファレンスや札幌Ruby会議01のように100人を超える参加者が集まるのは、もはや珍しくありません。この活発さの源は何だろう? それぞれ活動している人は何を考えているのだろうか、ということをテーマにイベントを開きたいと思っていました。
ちょうど同じようなことを考えていた人は結構いたようで、id:hyoshiokさんを中心に勉強会勉強会が立ち上がったりして、イベント開催者の間の横のつながりも徐々にできつつあります。
そんな中でIW2008という大舞台で、コミュニティの運営や、勉強会そのものをテーマにして、丸一日のイベントを開催するのは、案外面白い試みなのではないかと思います。コミュニティの活発さは、中にいる人にとっては自明のことなのですが、なかなかそれが外の世界には伝わっていないように思います。そういう点でも、IW2008の箱でこのイベントをやることの意味はあると考えています。
わかってます、12,000円の参加費は正直自分でも高いと思います。IW2008というイベントの枠組みでは、半日6,000円、1日12,000円というのは決定事項なので、それを覆すことはできませんでした。こちらでできることは、せめてプログラムを面白い内容にに持っていくこと位です。
午前午後合わせて6時間分のセッションを作るわけですが、たくさんのテーマを設定して表層をざっと理解するような構成は今回はやめて、4つにテーマを絞ってじっくり議論できる形にしました。
1) ITコミュニティイベントの概要
- 司会: 小山 哲志
- jus勉強会: 法林 浩之(id:hourin2)
- カーネル読書会: 吉岡 弘隆(id:hyoshiok)
- オープンソースカンファレンス: 宮原 徹
- IT勉強会カレンダー: id:hanazukin
最初のセッションは、回数を重ねそれなりに歴史のあるコミュニティに登場いただいて、これまでの流れを解説していただきます。またid:hanazukinさんをお呼びしてIT勉強会カレンダーについて喋っていただくのも見所です。
2) パネルディスカッション「地域コミュニティ」
- 司会: 小山 哲志
- パネラー:
- 北海道LOCAL: 澤田 周
- 日本PostgreSQLユーザ会 九州支部: 清末 直
- KOF: 安田 豊
- toRuby: 池澤 一廣
コミュニティ活動が盛んなのは首都圏だけではなく、日本の各地域もそれぞれ独自のやり方で活動を盛り上げています。数年前までは、地方のOSS系のイベントに行くと「人が集まらなくて大変」とか「コミュニティの核となって動いてくれる人が中々でて来ない」などの話をよく聞きましたが、最近ではその壁を乗り越えて上手く回り始めたコミュニティがいくつか出てきています。このセッションはパネルディスカッションとして、地域コミュニティが活発になった原因や、今後の問題点などをじっくり議論したいと思います。Ruby会議2008のライトニングトーク「toRubyでみつけた Rubyist人生再出発」で地域コミュニティのあり方を示していただいたtoRubyの池澤さんをお呼びできたのも、自分では楽しみなポイントです。
3) 運営をサポートするツール紹介
- 司会: 法林 浩之
- コミュニティでの動画配信の広がり、それらをささえるツール: 荻原一平(id:i_ogi)
- エンジニアの未来サミット: 馮 富久
- OSC 出展者受付ツールについて: 宮原 徹
- ATND: 川崎 有亮
昼休みを挟んで、午後の最初はイベント運営をサポートするツールのセッションです。
イベントの中継になくてはならないustream.tvや動画アーカイブサービスについて荻原さんに、また技評の馮(ふおん)さんには、先日開催された「エンジニアの未来サミット」で使用された、プレゼンの上にustreamのIRCを重ねてプロジェクターで表示する技法について話していただきます。宮原さんには独自開発しているOSCの出展者受付ツールについて、リクルートメディアテクノロジーラボの川崎さんには、9月にサービスを開始して中々評判のイベント運営ポータルATNDについて、それぞれ話していただきます。
4) パネルディスカッション「コミュニティの未来を語る」
- 司会: 吉岡 弘隆(id:hyoshiok)
- パネラー:
- 宮原 徹
- まっちゃだいふく(id:ripjyr)
- 亀本 大地(id:Yudoufu)
トリのセッションは、id:hyoshiokさんに司会をお願いしてコミュニティ活動の今後を占うパネルディスカッションになります。パネラーはこれまでのセッションにも出演しているOSCの宮原さんのほかに、まっちゃ139/まっちゃ445を主催されているまっちゃだいふくさんと、PHP勉強会をはじめ日本PHPユーザ会の活動にも参加しているゆどうふさんに加わっていただきます。この手のセッションは客席からの丁々発止が面白そうなことが想像できます。
どうです、面白そうじゃありません? 上にも書いたように参加費がちょっと高いのが申し訳ない点ですが、各セッションの中身はどれも楽しめるものばかりになったと思います。
たぶんこのタイトルでイベントをやるのはこれ一回きりになると思います。なかなか省略形を決めるのが難しいイベントタイトルですが、
IT Community Impact! ってタグつけるのに略称欲しいな。イコパク? by koyhoge
http://wassr.jp/user/koyhoge/statuses/o4z6G5qNCI
とwassrで省略形を募集したところ、
イコパ!なら違和感無い by yappotie
http://wassr.jp/user/yappo/statuses/Z3p0I0Ll9p
とid:yappoさんより提案を受けてなかなかよさげだったので、公式サイトには載りませんが、このイベントの公式タグは「イコパ!」に勝手に決めさせていただきました。
興味のある方は参加申し込みしていただけるとありがたいです。