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クリスマスイブに「さくらの聖夜」というイベントに行ったら、とんでもない発表が行われていたw #さくらの聖夜

クリスマスイブの 12月24日 19:00 から DMM.make AKIBA で「さくらの聖夜」というイベントが開催されたわけですよ。さくらインターネットが不定期に開催している「さくらの夕べ」のクリスマスイブ特別版という位置づけで、今年で3年目になります。私はたまたま毎年参加しているので、今年も行ってきました。

sakura-kanto.doorkeeper.jp

2部構成の前半はさくらのこれまでのあゆみ

法林さんのイベント開始のあいさつのあとの最初のセッションは、さくらインターネット社長の田中さんとさくらインターネット研究所所長の鷲北さんによる、写真で振り返るさくらインターネットの歴史セッション。前身となった会社の初データセンターの写真とか、鷲北さんの前職のときの写真とか、ラックマウントサーバに絡みつくぐちゃぐちゃのケーブルとか、綺麗に整理されたケーブルとかw

こちらのセッションも軽妙なお二人のトークで大変面白かったのですが、それをふっとばす内容が後半に控えているとは、その時は露にも思わなかったのです…。

後半に IoT 絡みのすごい発表をぶっ込んできたw

後半は、今回の会場である DMM.make AKIBA を立ち上げ今年の8月に古巣のさくらインターネットにフェローとして復帰した小笠原治さんと、様々なネットデバイスを発表して飛ぶ鳥落とす勢いのCerevo 岩佐琢磨さんによる IoT 絡みのセッション。基本は小笠原さんの発表に岩佐さんが突っ込むという形式でした。

セッション冒頭でも「IoT」がバズワード化しているという話が出ましたが、小笠原さんがさくらに戻ったらすることは IoT 絡みの何かだということはすでに様々なメディアで語られているので、実際にどのようなサービス内容になるのか一部には注目を集めていたわけです。

weekly.ascii.jp

で小笠原さんが「これここで発表しちゃっていいのかなー」とか言いながら、さくらが来年サービスを開始する予定の「さくらのIoTプラットフォーム」の概要をしれっと発表しちゃったのでもう大変。おいおいさくらは一部上場しても暴れん坊だなw

さくらのIoTプラットフォームはオールインワンパッケージ

www.slideshare.net

小笠原さんから公表されたさくらのIoTプラットフォームは以下の構成要素から成り立っていました。

  • CerevoBlueNinja が乗った SIMモジュール
  • このサービスに特化した通信SIM
  • SIMのデータの送り先としてさくらのプライベートクラウド内のエンドポイント、DB、ストレージ、ルールエンジン
  • それらを外部から叩くAPI

小笠原さんが DMM.make AKIBA でさまざまなハードウェアスタートアップの人達と話して分かったのは、彼らの中でインターネット技術を理解している人は本当に少なかったことだったそうで、そういう人達が手軽に使えるようになるには上記のようなオールインワンのものが必要なのでしょう。

さくらインターネット先日発表したブロックチェーン関連のサービスで株価が爆上げ中らしいですが、こちらにも絡んでいる小笠原さんは、ブロックチェーンは別に FinTech だけのものではなく、IoT でデバイスから流れていくる連続データを抜けなく安全に処理することにブロックチェーン技術も使えるだろうとおっしゃっていました。

SORACOM とは真逆のサービス方向が面白い

IoT 専用の通信サービスとしては SORACOM さんが革新的で話題になっているわけですが、今回のさくら IoT も SORACOM も価格を圧倒的に安くするというユーザ目線は同じものの、そのサービスの方向は全く正反対とも思えるところが大変面白いです。

つまりこういうことです。SORACOM は AWS 出身の玉川さんがやっているだけあって、技術者が機能を隅々までコントロールしたいという目的のもとに設計されています。そのため最小限の使用では最小限の金額しかかからず、使った分だけ支払えば良いというモデルです。実サービスを構築するにはAWS IoTやその他クラウドサービス等を組み合わせて自在に使える技術力を、サービス設計者が持っていなければいけません。設計者にとってコスパに優れて使いやすい「技術要素」に徹するというのが SORACOM の特徴です。

対して今回発表されたさくらのIoTは、SIMモジュールからのデータの送り先はさくらのプライベートクラウドに限定されていて、一通りそこだけで完結する構成になっています。さらに外部からデータを利用したい場合はAPIを使って取得すればよいわけですが、ワンストップで全て揃っているのはサーバサイドに弱い人とってはそのほうが良いからでしょう。これまで IaaS に特化してきたさくらが、IoT を軸にしてようやく PaaS を志向しはじめたと捉えることもできて、個人的には大変感慨深いです。

少し考えれば分かるように、これはどちらの方向が正しいかではなく両方共正しいしどちらもあって良い、使う側の志向によって好きな方を選べば良いわけです。

IoT関連でも特徴的で面白い要素サービスがどんどん生まれてきそうで、来年は楽しみな年になりそうです。