「IBM100周年で考えるテクノロジーの未来 ブロガーミーティング」に参加しました
8月3日(水) 19:30 からザ・プリンス パークタワー東京で開催された「IBM100周年で考えるテクノロジーの未来 ブロガーミーティング」というちょっと長いタイトルのイベントに参加してきました。
1911年に、その前身となるC-T-R社が設立されてから今年でIBMは100周年となります。それ自体はどこかで聞いたことがあったのですが、記念ウェブサイトを作って様々な情報を発信していることは知りませんでした。今回のイベントもおそらくその100周年記念の一環で、日本IBMさんのシステム製品部門としては初めて開くブロガーイベントだそうです。
IBMのシステム製品部門は、System/360 いわゆるメインフレームを源流に持つシステムを扱っています。日本IBMから講師として登壇されたのは、システム製品事業 理事の 星野 裕さん。
IBMの100年の軌跡や、なかなか一般には馴染みのないメインフレームという製品についての解説をされました。
そこで初めて知ったのですが、かつてのメインフレームではOSカーネルやライブラリ、ミドルウェアのソースコードが製品に付属していたそうです。そこでのプログラミング言語は、PL/S という PL/I をベースにした非公開の言語かアセンブラで、コンパイラなどの処理系も付属していたのでユーザは自分の目的に従ってシステムを自由に改変して使用できたそうです。サポートの困難さからある時点からIBMはソースコードの添付を止め、そのために一時的に売上が減少したとのことです。
その後1990年代のダウンサイジングブームでIBMのメインフレーム事業は大打撃を受け、存続の危機まで行きましたが、ルイス・ガースナー氏が外部より社長として招聘されてから、ハードウェアビジネスからソフトウェアとサービスに主軸を移す大改革を行いました。この時にできるだけ全てをオープンにしていく方針に変更し、後にLinuxを始めとする様々なOSSへの貢献と繋がって行きます。
引き続いて元 IBM 技術理事で現 OB の中島 丈夫氏のお話。
2011年2月に人間のクイズ王を打ち破ったコンピュータ IBM Watson や、来年完成予定のスーパーコンピュータ Blue Water の話など、IBM の底力とも言える技術開発の裏話が披露されました。
イベントタイトルにあるような「テクノロジーの未来」を感じさせる話題は正直あまり多くありませんでしたが、興味深い技術の話を聞けるだけでもなかなか面白い時間でした。
おみやげには、IBM ロゴ入り牛革付箋ケースを頂きました。茶色と黒がありましたが、圧倒的に茶色が人気のようでした。
あ、あと今日は IBM のイベントだということで、3年くらい前に買ったユニクロの企業コラボTシャツを着ていったわけです。
すると会場にいたIBM社員の方から「それ XL サイズだけロゴが少し違うんです」との重要情報をリークされ、なぬーそれは知らなかったと Twitter に情報を放流したところ、jus 幹事仲間の @shin_okamatsu さんから別デザインの Tシャツを持っているとの発言が寄せられました。その画像が以下。
岡松さんのは M サイズだそうですが、ロゴが違うやつとはこれの事なのでしょうか?
そして帰宅して前述の100周年特設サイトを見ているうちに、以下の記念Tシャツを思わず購入してしまったのでした(笑)。我ながらTシャツ好きだなオレ。